くると元気になる畑

安八町内にある来ると元気になる畑の管理&園芸のブログです。

固定品種のたねの勉強会に5日行ってきます。 

くると元気になる畑では、「ズッキーニ ロマネスコ」(ローマ伝統野菜)や、「内藤かぼちゃ」(東京都新宿伝統野菜)、「大和西瓜」(昭和初期に奈良農業試験場で、誕生した日本初の縦縞模様の皮と赤肉の西瓜)など、一部固定品種の野菜を作付します。

こうした固定品種の野菜は、だいたいひと昔前以上の育種開発によって誕生したものが多く(中には、春菊のように、今なお固定品種が主力の野菜も存在していますが)近年では、見られないものもけっこうあったりします。

ちょっとした癖があったりするものもありますが、大和西瓜や、赤皮栗かぼちゃのようにかつて一世風靡した「往年の名品種」だって存在します。

ちょっと話は、違いますが、スポーツ選手なんかだと横綱 千代の富士さんとか、巨人の長嶋茂雄さんとか、いまでもファンがいますよね。

野菜の固定品種の大半は、古い品種ですが、スポーツ選手などのようにこの品種のファンって方が、いらっしゃいます。

まぁ実は、私自身がそうしたファンなのですから(笑)

妻のお義父さんから大和西瓜については、昔の西瓜が食べたいとさっそくリクエストをいただいています。

 

とはいえ、私は、かつて花き(切り花、花壇苗、観葉植物の総称)において、JFS(ジャパンフラワーセレクション)の花壇苗部門の専門審査員(造園会社に籍を置いていましたので)をボランティアとして務めたことがあります。

私が当時、専門審査員として、審査し、「家庭などで使いやすいと思います。」と評した花は、F1の品種ばかりです。 

F1品種とは、雑種1代目のことであり、花ですと、きれいな色だったり、長持ちしたり(次々花が咲く多花性の品種の血をひいたりして長持ち)そのほか野菜とも共通しますが、病気に強かったりというところが、優れていたりします。

専門的なことですが、雑種強勢といって成長旺盛になったり、実が付きやすくなる、特定のウイルスなどにり患しにくくなるなどは、F1品種の育種開発目的あったりするわけで農家や、家庭菜園ユーザーからしたら作りやすいことは、認めるところです。

ただ、種は、毎回おなじ品種を作りたいならばF1品種の場合だと、種屋さんから買う必要がありますね。

固定品種の場合、選抜眼が、要りますが(均質な、安定生産のために)自家採種することも不可能ではありません。

もちろん自家採種するための技術(品種が、混ざらないよう気を付ける)なども当然いりますが。

 

ちなみに大和西瓜(新大和2号)の例ですが、種での購入をした場合、旧い品種ということもありF1品種よりずっと種苗費は、割安です。(その分と言っては、なんですが手間は、育てるときにかかったりしますがね)

固定品種専門の種屋さんの中には、ちょっと高いところもあったりしますが(どことは、言いません)勉強代、安心代かなあと思います。

私は、農業専門士ですし、こうした種苗業界の話も鶴島久男師匠によく聞いてよく知っていますので(どことは言えませんが、ヨーロッパで見つけた雑草を切り花用で輸入して販売したら儲かっただとか←ヲイ)農家として拡大再生産する経営を目指すため、有益に活用したいと思っています。

 

で今回、野口のタネの野口勲さんが、本巣市のねおこ座にきて講演なさるということで、5日13時より「たねのおはなし」と称してお勉強会があるようなので、出席して、勉強してきます。

申し込みお問い合わせは、ねおこ座(Facebook @neo.co.creation)まで

椅子の都合とかあるようなので、参加希望の方は、よろしくです。

 

以下ご案内まで

たねのおはなし
 

「私たちが口にする野菜の安全性や生産方法などについて、消費者意識はかなり変わってきました。しかし、その野菜の種について意識している人はまだ少ないのではないでしょうか。

「種を制するものは世界を制す」と言われ、グローバル企業はどんどん種を変えています。一方、家庭野菜や週末農業への市民の関心は高まっており、種を知ることは重要です。根尾コ・クリエイションプロジェクトでも、昨年より畑作を始め、固定種の種で野菜を作っています。

まもなく春を迎え、種を蒔く時期になります。プロジェクトでは、全国の伝統野菜を育てるために、固定種の種を何十年も研究してきた種苗店・野口のタネ/野口種苗研究所の野口勲さんを講師に迎え、種についての勉強会を開催します。

【プロフィール】
タネ屋の三代目。72才。埼玉県飯能市の野口のタネ/野口種苗研究所代表。店を継ぐ前は、虫プロダクション出版部員として、故手塚治虫氏の代表作『火の鳥』の初代担当編集者だった。(30歳を契機に現職)食糧生産の源である種子が、限られた企業に独占される状況に危機感を持ち、F1種子やGMO種子の危険性や、固定種による自家採種の大切さを訴えている。著書に『タネが危ない』(日経新聞出版社)、『いのちの種を未来に』、『固定種野菜の種と育て方』(ともに創森社)などがある。

日時:3月5日(日)13時~17時
場所:ねおこ座(本巣市根尾市場247-1)
参加:無料・申込不要(どなたでも参加できます)
主催:情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 
   根尾コ・クリエイションプロジェクト」